ReDesigner Online Meetup 参加レポート

先日、ReDesigner for Studentさんが主催する「ReDesigner Online Meetup」という27年卒向けのオンライン合同説明会に参加しました。
今回は、三菱電機株式会社と株式会社メルカリの2社によるセミナーを聞き、業界の第一線で働く方々から、ものづくりへの姿勢やデザインに対する考え方を直接学ぶことができました。
それぞれの企業がどのようにユーザー体験をつくり、どんな価値を社会に届けようとしているのか、学生の今だからこそ得られる気づきが多く、とても刺激的な時間でした。
この記事では、セミナーを通して印象に残った話や、参加して感じたことをまとめていきます。
【メルカリ】なぜ次の挑戦の場として選ばれるのか
“メルカリ=フリマアプリの会社”というイメージは、今回のセミナーで大きく覆されました。実際のメルカリは、単なる売買の場ではなく、資源が循環し、価値が再び生まれる「マーケットプレイス」の仕組みをテクノロジーで創り出す会社です。事業領域はフリマアプリにとどまらず、フィンテック、グローバル展開、新規事業へと広がり、スケールの大きさと挑戦のスピード感が際立っています。
さらに驚いたのは、メルカリが持つ組織の多様性です。社員の約29%、デザイン組織では11%が海外出身で、メンバーは世界約55カ国に広がっています。異なる文化・言語・専門性を持つ仲間が集まり、互いに刺激を与えながら働く環境は、まさにグローバル企業そのものだと感じました。
【メルカリ】メルカリでデザインするということ
メルカリのデザインは、UIをつくるだけではありません。
国境を超える XB(Cross-Border)デザインが活発で、海外ユーザー向けの新しい体験設計や、日本のメルカリの商品を海外でも買えるようにする仕組みづくりなど、“世界”が前提の仕事が求められます。
また、理想のデザインを思い描くだけでなく、
制約を理解し、プロダクトチームと一体となって実装まで責任を持つ姿勢が重視されていました。
つまり、メルカリのデザイナーは
“Figmaだけ触る人”ではなく、
領域を越えてプロダクトづくりに染み出していく存在です。
【メルカリ】デザイナーのキャリアが広がる環境
メルカリには、入社後のキャリアパスも豊富に用意されています。
- マネジメントへのチャレンジ
- 専門性を極めるプリンシパルデザイナー
- 新しい事業領域への挑戦
- 新卒・中途関係なく、実践的にデザインをリードする機会
「実力があれば任せる」という文化が明確にあり、早い段階からプロダクトに深く関われる点が魅力的でした。
【メルカリ】“デザイナーとして成長する”ということ
セミナーで繰り返し語られていたのは、
“自ら動くことで成長を掴みにいく姿勢” の大切さ。
メルカリは変化や動きが早く、次々に新しいプロジェクトが立ち上がります。
そこで手を挙げたり、自分から提案したりすることで、若手でも大きな挑戦を任されるチャンスが生まれます。
さらに、経験豊富なメンターのもとで学びながら、
多様なプロジェクトに参加できる環境が、デザイナーとしての視点を大きく広げていきます。
柔軟さ、好奇心、そして一歩踏み出す主体性。
そのすべてが、メルカリで働くデザイナーの成長を後押ししていました。
【三菱電機】大規模組織で育つデザイナー像
三菱電機は、グループ全体で約15万人を抱える日本有数の大企業です。出社率は40%ほどで、リモートと出社を組み合わせたハイブリッドな働き方が採用されています。大規模組織ならではの安定感と、長年培われた技術開発文化が特徴で、デザイナーもその中で幅広い領域に関わることができます。
【三菱電機】統合デザイン研究所から始まる成長ストーリー
三菱電機のデザイン職は、統合デザイン研究所の冬期インターンを起点にキャリアがつながる印象的な流れがありました。
ポートフォリオ提出
↓
冬期インターン参加
↓
内定・入社
↓
新入社員研修へ
というように、学生のアウトプットが実際の選考やその後の成長にも自然につながる構造ができています。
【三菱電機】入社後の研修:デザインの“土台”を徹底的に育てる
入社後はまず、1ヶ月間の社会人基礎研修があります。ビジネスマナーや社会人としての姿勢を学び、学生からプロへの意識転換を促す期間です。
その後、幅広いデザイン研修が行われます。内容は非常に実践的で、次の3つの軸を中心に進んでいきます。
- 知る:ユーザーを理解する、デザイナーならではのリサーチ方法
- 考える:テクノロジーから未来の価値を想像する
- 作る:手を動かし、アイデアを形にするプロセス
基礎から未来の価値創出まで、デザインの上流から下流まで一気通貫で経験できるのが印象的でした。
【三菱電機】新入社員が語るリアルな就活体験
セミナーでは複数の新入社員の方が登壇し、実際の就活について率直な話をしていました。
■何社受けた?
・「段階を踏んで受けたのは 2〜3社」
・「ポートフォリオを送ったのは 約5社」
他にも、面接に進んだのは1社のみ という人もおり、デザイン就活の厳しさと戦略性を感じました。
■入社を決めた理由
印象に残ったのは、どれもとてもシンプルで人間らしい決め手でした。
・「大好きだから」
・会社の雰囲気と自分の性格が似ているから
・「メールの返信が丁寧で気持ちよかった」
スキルだけではなく、「一緒に働きたいと思えるか」が選択の軸になるというリアルな声が印象的でした。
【三菱電機】ポートフォリオづくりはいつから?何が評価される?
新入社員の多くが共通して話していたのが、ポートフォリオの準備は早いほど良いということ。
・作り始めたのは 集中授業の時期
・本格的に取り組んだのは 春休み
・最も大事なのは “見た目より中身”
「どんな課題にどう向き合ったのか」が重視され、表紙のデザインや装飾よりも、思考のプロセスやリサーチの深さが評価されると感じました。
最後に
今回のセミナーでは、メルカリと三菱電機という対照的な2社から話を伺い、デザインの世界の広さを改めて感じました。
メルカリからは、
「どんな事業をつくり、どんなデザインで世界に価値を届けていくのか」
という、会社そのものの挑戦と可能性を学びました。
一方、三菱電機からは、
「入社後にどのように成長し、デザイナーとしての土台を築いていくのか」
という、キャリアのリアルなスタート地点を知ることができました。
事業への挑戦と、個人の成長。
それぞれの視点が補い合うように、自分の進みたい方向も少しずつ輪郭が見えてきた気がします。
今回の学びをこれからの制作や就活にしっかり活かしていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
